校樹悠久

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青森県立三本木農業高等学校 校長 遠藤智久

 映画「三本木農業高校、馬術部」では、先人から受け継がれてきた地域の四季の変化や残雪の八甲田山が印象的でした。

 三本木農業高校に赴任して2年目を迎えました。同窓生の皆様には、日頃から母校へのご厚情を賜りまして、心から感謝いたしております。

 今年度は209名の新入生を迎え、全校生徒618名でスタートしました。昭和45年から続いている伝統の「全校田植え」も終わり、現在生徒たちは高校総体や農業クラブ連盟県大会に向けて頑張っているところです。

 昨年度は、東北高等学校馬術選手権大会や全日本高等学校馬術競技大会の本校開催、創立百十周年記念式典などの行事がありましたが、お陰様で予定どおり実施することができました。また、創立百十周年事業に際しましては、多くの皆様方からのご協力・ご支援により、和太鼓や吹奏楽部の楽器などを購入して教育環境を整えることができました。誠に有り難うございました。

 さて、昨年度の生徒たちの活躍は次の通りです。相撲部=高総体(団体)優勝、インターハイ3位(団体)、アーチェリー部=高総体アベック優勝(団体)、馬術部=全国大会3位(団体・個人)、農業クラブ=6競技で最優秀賞(県大会)、農業鑑定競技の区分・農業機械で最優秀賞(全国大会)、パテントコンテスト=犬用の「パパイン酵素入りクッキー」

が特許支援対象、全国学芸科学コンクール(旺文社主催)=自然科学高校部門で金賞、技術・アイディアコンテスト「テクノ愛08」(京都大学主催)=全国3位、ストップ地球温暖化「一村一品」大作戦全国大会=審査委員賞、日本学生科学賞=入選3等、など、生徒たちは生徒会活動や農業クラブ活動、そして各種コンテストにおいてよく頑張りました。

 ここで三農の様子をお知らせします。現在校地内には80種類以上の樹木があります。校門を入って最初に「ネムノキ」が両側にあり、そこから校舎まで300m道路の左右にある桜の下では様々な色のツツジが満開です。その他、サツキやナナカマド、「志岳寮」入り口にある藤棚の藤の花も見頃です。風にそよいでいる新緑の校樹に、本校の歴史と伝統を感じています。また、農場部では、花(約百の高校や施設等に販売)や野菜苗の販売、無農薬栽培のトマトやキュウリの収穫が始まりました。

 今、八甲田山麓では残雪の傍らでムラサキヤシオの薄紫の花、オオカメノキやウワミズザクラの白い花、そして、だいだい色のレンゲツツジが見頃です。十和田にお越しの際は、
どうぞ母校にお立ち寄り下さい。

 最後になりましたが、三農東京同窓会の益々のご発展を祈念するとともに、母校への温かいご支援とご協力をお願いしてメッセージとさせて頂きます。(5月22日記)