2010年同窓会長メッセージ

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三農校の大きさを実感(遺稿)

三農同窓会会長  東  昭 悦

昨年9月、会長に選任されて始めての東京同窓会総会にお招きいただきましたが、その規模といい熱気といい大変盛大なもので、驚きとともに力強さを実感しました。首都圏という"生き馬の目を抜く"言われるところで、仕事の合間をぬって役員を中心に組織の運営、諸行事など、果敢な活動に対し心から敬意と感謝を申し上げたいと思います。

 さて、わが三農は一昨年創立百十周年を盛大に祝ったところですが、新たな歴史の歯車が回り始めました。農業クラブ活動においては、全国ベースで優秀な成績を維持しており、同窓生として喜びに耐えません。これは、今まで諸先生方が長い伝統の上に立った教えと、生徒諸君が目的意識をきちっと持って勉学に励んでいる結果と思います。

 平成21年度三農「賞状授与式」、「卒業式」に出席させていただきましたが、毅然としながら、広い自然を想わせるスケールの大きい、まさに悠々たる「日本一」の卒業式でありました。これは一朝一夕で出来るものではなく、同窓生が、開拓精神と母校愛に基づく"伝統ある三農"に一歩一歩育て上げた賜物ではないでしょうか。三農校の大きさを実感しました。

 近年のわが同窓会は、さしたる問題はなく、各支部の支援のもとに活動をいたしております。支部の特徴を若干申し上げれば、支部ごとにいろいろなイベントを取り込み、活動をしているところが出てきました。例えば下北支部においては、同窓生の経営する圃場からのブルーベリー摘みとか、あるいは栗拾いなど、サークル活動と小旅行を兼ねたような催しなどで、会を維持発展させようという機運が感じられることです。

 それから、ややもすれば役員の高齢化が見られたが、最近では五十歳代の前半への若返りが目についてきました。大変喜ばしいことであります。世の中が混沌としているだけに、こういう時こそ横の連携を密にして、やれるところから実行にしていく、そして母校発展に少しでも寄与できればと、この"若返り"を期待と共に喜ばしく思っています。

 終わりになりましたが、支部活動の重要な広報活動を、こうした会報を発行できる東京同窓会の組織体制とそれを動かす役員諸氏に、心より敬意を表す次第です。


東 会長急逝

 同窓会本部会長東 昭悦氏には、5月18日急逝致しました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。